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新宿予防クリニックブログ性病を放置すると重症化の危険も!早期発見と適切な治療のポイント

性病を放置すると重症化の危険も!早期発見と適切な治療のポイント

性感染症(STI)は、誰にでも起こりうる身近な問題です。初期症状が軽微、あるいは全くない場合も多いため、気づかないうちに重症化や、パートナーに感染させてしまうリスクが潜んでいます。

淋病やクラミジアは不妊症の原因となり、梅毒は放置すると心臓や脳に重大な合併症を引き起こす可能性があります。HIV感染症は適切な治療が必要な病気です。

性感染症は早期発見と適切な治療によって多くの場合、症状の改善や治癒が期待できます。本記事では、性感染症から身を守るために以下のポイントを解説します。

  • 性病を放置することの危険性
  • 性病の早期発見・治療のポイント
  • 性病の予防法

当院では、性感染症からあなたとパートナーを守るための医療サービスを提供しています。PrEP、PEP、ドキシペップ、性感染症予防薬、ED治療薬、アフターピルなどをオンラインで処方可能です。夜間の診察をご希望の方は、ぜひ当クリニックをご利用ください。

性病を放置することの危険性

性病は、早期に発見し適切な治療を受けると、多くの場合は症状の改善や治癒が期待できます。放置すると、自分自身の健康だけでなく、パートナーの健康にも影響を及ぼす可能性があります。症状が軽微で、全く自覚症状がないからといって放置せずに、早期発見・早期治療を心がけましょう。

性病は放置すると、将来子どもを望む際に不妊症のリスクを高める可能性があり、場合によっては命に関わる深刻な合併症を引き起こす可能性もあります。感染が疑われる場合は、決して放置せず、医療機関を受診することが重要です。代表的な性病や症状は以下のとおりです。

  • 淋病
  • クラミジア
  • 梅毒
  • HIV

なかでも梅毒は進行すると全身に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下の記事では、梅毒の感染経路から予防策、治療法までを網羅的に解説していますので、ぜひチェックして予防に役立ててください。
>>性病予防の重要性と効果的な感染リスク対策を徹底解説!

淋病

淋病は淋菌という細菌によって引き起こされる性感染症です。淋病を放置すると、男性は尿道炎や精巣上体炎、女性は子宮頸管炎や卵管炎などを引き起こし、不妊症の原因となります。淋菌は尿道や目にも感染し、淋菌性結膜炎を引き起こし、重篤な視力障害につながる可能性があります。

クラミジア

クラミジアは「クラミジア・トラコマチス」という細菌によって引き起こされる性感染症です。淋病と同様に放置すると不妊症のリスクが高まります。女性の場合は、子宮外妊娠や慢性的な骨盤痛の原因となることもあります。妊娠中に感染していると、出産時に赤ちゃんに感染し、結膜炎や肺炎を引き起こす可能性があります。

男性の場合は、尿道炎を引き起こす可能性があります。症状として、排尿時の痛みやむずむず感、尿道からの透明〜白色の分泌物や膿などが現れることがあります。しかし、多くの場合は無症状のまま進行するため気づかないことも少なくありません。

放置すると精巣上体炎(精巣の後ろにある精子を運ぶ管の炎症)を引き起こし、激しい痛みや腫れ、まれに不妊の原因となることがあります。慢性的な前立腺炎や尿道狭窄(尿道が狭くなる状態)などの合併症を引き起こすリスクもあります。

梅毒

梅毒は「トレポネーマ・パリダム」という細菌によって引き起こされる性感染症です。初期症状は陰部にしこりや潰瘍ができますが、痛みがないことが多く、放置されやすい傾向にあります。治療せずに放置すると、数年後に心臓や脳、神経などに重大な合併症を引き起こす可能性があります。

以下の記事では、梅毒の進行ステージごとの症状や、早期発見・治療の重要性、治療の流れや完治までの期間について詳しく解説しています。症状に心当たりがある方や予防を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
>>梅毒の初期症状から完治まで!見逃せない兆候と治療の流れ

HIV

HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」というウイルスによって引き起こされる性感染症で免疫システムを破壊するウイルスです。放置すると、エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症し、日和見感染症などにより死に至る危険性があります。HIVは性行為や血液感染、母子感染などによって感染します。

以下の記事では、HIVの感染初期に現れる可能性のある症状や、発見を遅らせないための検査のタイミング、感染リスクのある行動について詳しく解説しています。HIVへの理解を深め、正しい知識と対策で自分と大切な人を守りましょう。
>>HIVの初期症状を見逃さない!感染の可能性と早期発見のコツ

性病の早期発見・治療のポイント5選

性病は早期に発見し、適切な治療を受ければ、多くの場合は症状が改善し、治癒が期待できる病気が多いです。放置してしまうと、将来的に不妊症をはじめとした深刻な合併症や、健康問題を引き起こす可能性があります。

早期発見・治療のためには、正しい知識を身につけることが大切です。性病の早期発見・治療のためのポイントは以下のとおりです。

  • 性病の初期症状を見逃さない
  • 検査で性病を早期発見する
  • 適切な治療法を選択する
  • パートナーも検査・治療を受ける
  • 定期的な検査で再感染を防ぐ

性病の初期症状を見逃さない

性病の初期症状は、性病の種類によってさまざまです。感染しても全く症状が現れない場合があります。小さな変化も見逃さないことが大切です。症状は他の病気でも起こりうるため、自己判断はせずに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。下記の性病の初期症状についてまとめます。

  • クラミジア
  • 梅毒
  • HIV
  • 淋病(淋菌)

クラミジアや淋病の初期症状は、男女で症状が異なります。女性の初期症状は、以下のとおりです。

  • おりものの変化(量や色、臭いなど)
  • 下腹部の痛み
  • 性交時の痛み
  • 不正出血

男性の初期症状は以下のとおりです。

  • 尿道から透明または白っぽい分泌物出現
  • 排尿時に痛み

梅毒の初期症状には、感染部位にできるしこりや潰瘍(皮膚や粘膜の欠損)があります。HIV感染症の初期症状には、以下のようなものがあります。

  • 発熱
  • 倦怠感
  • リンパ節の腫れ
  • 喉の痛み
  • 筋肉痛

風邪に似た症状が現れることがありますが、多くの場合は無症状で経過するため、感染に気づかずに放置してしまうケースが多いです。

検査で性病を早期発見する

性病の早期発見には、検査が不可欠です。性行為後、少しでも感染の疑いがある場合は、速やかに医療機関を受診し、検査を受けましょう。検査方法は、尿検査や血液検査、施術部位の分泌物検査など、いくつかの種類があります。医師が症状や状況に応じて適切な検査方法を選択します。

早期に発見できれば、早く治療を開始できます。治療が遅れると、症状の悪化やパートナーへの感染リスクが高まり、自分自身の身体への負担も大きくなる可能性があります。自分と大切な人の健康を守るためにも、早期発見・早期治療を心がけましょう。

適切な治療法を選択する

性病の治療法は病原体によって異なります。淋病やクラミジアは抗生物質の内服や注射で治療し、梅毒も抗生物質を使用しますが、進行すると治療が長引くことがあります。

HIV感染症は抗レトロウイルス薬を用い、ウイルスの増殖を抑えて免疫機能の低下を防ぎます。HIVは完治しませんが、適切な治療を続ければ健康な生活を送ることが可能です。

どの性病も、自己判断で市販薬を使用し、治療を中断することは絶対に避けてください。必ず医師の指示に従って、適切な治療を最後まで受けることが重要です。治療を中断すると、薬剤耐性菌が出現するリスクが高まり、再発しやすくなり、治療が難しくなる可能性があります。

パートナーも検査・治療を受ける

性病は、パートナーとの間で感染を繰り返す、「ピンポン感染」と呼ばれる状態になる可能性があります。自分が性病と診断された場合は、パートナーにも検査と治療を受けてもらうことが重要です。

パートナーが治療を受けなければ、再び自分自身が感染してしまう可能性があります。パートナーが知らないうちに他の人に感染を広げてしまう可能性も懸念されます。

定期的な検査で再感染を防ぐ

性病は、一度治癒しても、再び感染する可能性があります。複数の相手と性行為をしている場合は、定期的に検査を受けることをおすすめします。定期的な検査は、早期発見・早期治療につながるだけでなく、感染を広げるリスクを減らします。

性病の予防法3選

性病は、適切な予防を行うことでリスクを大幅に減らすことができます。主な予防法として、以下が挙げられます。

  • コンドームの正しい使用
  • 定期的な性病検査の受診
  • 健全な性生活

無自覚の感染を防ぐためにも自分とパートナーの健康を守る意識を持ち、リスクを軽減する行動を心がけましょう。

コンドームを正しく使う

コンドームは、正しく使用すれば性感染症をはじめとする多くの感染症の予防に期待できます。淋病やクラミジア、梅毒、HIVといったさまざまな性感染症の感染リスクを減らすことができます。

コンドームを正しく使うためには、新しいコンドームを毎回使用することが大切です。使用済みのコンドームは、目に見える損傷がなくても、感染のリスクがあるため再利用は避けてください。コンドームのパッケージに破れや穴がないか、使用期限が過ぎていないかを必ず確認しましょう。

コンドームを装着する際は、爪や歯などで傷つけないように注意が必要です。鋭利なもので傷つけてしまうと、コンドームの強度が低下し、性行為中に破損するリスクが高まります。装着は勃起したペニスに行い、装着前に先端を軽くつまんで空気を抜くことで、使用中の破損を防ぎやすくなります。

性行為が終わったら、ペニスがまだ勃起しているうちにコンドームを外すようにしましょう。ペニスが萎縮してから外すと、コンドームが外れにくくなり、精液が漏れる可能性があります。

正しい使い方をマスターすることで、コンドームの避妊効果も高まります。パートナーと協力して、正しい使い方を心がけ、性感染症のリスクを減らしましょう。

定期的に性病検査を受ける

定期的な性病検査は、無症状の感染を発見するための重要な手段です。早期に発見できれば、早く治療を開始することができ、重症化のリスクを減らすことができます。パートナーへの感染拡大を防ぐうえでも、定期的な検査は重要です。

性病検査は、保健所や医療機関で受けることができます。検査費用や検査方法、検査結果が出るまでの期間など、詳細は医療機関にお問い合わせください。

健全な性生活を心がける

性病の予防には、コンドームの正しい使用や定期的な検査だけでなく、健全な性生活を心がけることも重要です。信頼できるパートナーとの性行為を心がける、性行為の相手を限定するなど、性行為に関する行動を見直すことも予防につながります。

性病は放置すると、淋病やクラミジアによる不妊症、梅毒による神経や心臓への影響、HIV感染によるエイズ発症など、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。性病について正しい知識や予防に努め、健全な性生活を送るようにしましょう。

その予防策の一つとして注目されているのが「Doxy PEP(ドキシペップ)」です。以下の記事では、性感染症のリスクを大幅に軽減するDoxy PEPについて、効果や使用方法、副作用などの全知識をわかりやすく解説しています。
>>Doxy PEPで性感染症リスクを大幅に軽減!知っておくべき全知識

まとめ

性病は早期発見・早期治療が重要です。放置すると不妊症や合併症のリスクが高まる可能性があるため、心配な症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

淋病やクラミジア、梅毒、HIVなど、さまざまな性病について、症状や治療法、予防法を理解し、自分自身の健康を守ることが大切です。コンドームの正しい使用、定期的な検査、健全な性生活を心がけ、大切なパートナーと将来の幸せを守りましょう。

当院はHIV・梅毒・クラミジアなどの性感染症予防に特化した、自由診療のオンラインクリニックです。

【当院の6つの特長】

  1. 豊富な予防薬メニュー
    性感染症に対応するPrEP・PEP・Doxy PEP など、多彩な選択肢をご用意しています。
  2. 全てオンラインで完結
    診察から薬の受け取りまで、自宅にいながら完了します。
  3. 最短30分で即日お届け
    診察後すぐに発送、スピーディにお薬が届きます。
  4. 深夜1時まで診療対応
    お仕事後や急な不安にも、夜間対応で安心です。
  5. プライバシーに配慮した診療
    周囲に知られず、安心して相談・受診いただけます。
  6. 医師による適切な診察と処方
    一人ひとりに合わせた治療プランをご提供します。

【処方例】

  • HIV予防薬:PrEP / PEP(内服薬)
  • 梅毒・クラミジア予防:Doxy PEP(抗生物質)
  • ED治療薬
  • クラミジア治療薬
  • アフターピル(緊急避妊)

不安を感じたら、すぐオンラインで診療・処方を検討しましょう。あなたとパートナーの未来を守るための選択を、新宿予防クリニックがサポートします。

当院の運営元である「イーヘルスクリニック新宿院」は、新宿三丁目駅からわずか1分の距離にあり、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症の治療・予防やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。

  1. 保険診療、自費診療(肥満外来・幹細胞上清液・エクソソーム療法など)、健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応

何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。

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参考文献

Chelsea L Shannon, Jeffrey D Klausner. The growing epidemic of sexually transmitted infections in adolescents: a neglected population. Current Opinion in Pediatrics, 2018, 30(1), p.137-143.

記事監修者

天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。 日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。