BLOG

ブログ

新宿予防クリニックブログ【医師監修】タダラフィルの効果と副作用!安全な服用と注意点

【医師監修】タダラフィルの効果と副作用!安全な服用と注意点

パートナーとの大切な時間を楽しみたいのに、ED(勃起不全)が原因で自信をなくしていませんか?EDに悩む方にとって、効果の持続時間が長く、食事の影響を受けにくい治療薬は理想的な選択肢の一つです。その中でも「タダラフィル(シアリス)」は、最大36時間効果が持続することで知られ、多くの方に選ばれています。

本記事では、タダラフィルの効果・副作用・安全な服用方法について詳しく解説します。適切な服用方法を知ることで、ED治療をより安心して進めることができます。さらに、併用禁忌薬や副作用への対処法についても紹介するため、安全に服用するためのポイントを理解できます。タダラフィルの特性をしっかり把握し、自分に合った治療法を選びましょう。

当院では、性感染症からあなたとパートナーを守るための医療サービスを提供しています。PrEP、PEP、ドキシペップ、性感染症予防薬、ED治療薬、アフターピルなどをオンラインで処方可能です。夜間の診察をご希望の方は、ぜひ当クリニックをご利用ください。

タダラフィルの効果・効能と作用機序

タダラフィルの効果・効能と作用の仕組みについて以下の内容を解説します。

  • ED(勃起不全)への効果
  • 勃起不全以外の効能(肺動脈性肺高血圧症・良性前立腺肥大症など)
  • タダラフィルの作用機序
  • 効果の発現時間と持続時間
  • ほかのED治療薬(バイアグラ・レビトラ)との違い

ED(勃起不全)への効果

タダラフィルは、ED治療薬として広く使われており、最大36時間ほど効果が持続する可能性があるため「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。10mgや20mgといった用量によって効果の持続時間や効果の強さに個人差があるため、医師と相談のうえ、適切な服用量を決めることが重要です。

タダラフィルは、性的刺激を受けたときにだけ勃起を助ける薬で、服用したからといって常に勃起しているわけではなく、自然な感じで性行為を楽しむことができます。

さらに、毎日服用できる低用量タイプもあり、自然な性生活の維持をサポートします。以下の記事では、低用量タダラフィルの効果や特徴、継続服用のメリット・デメリットについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>低用量タダラフィルの効果と特徴!毎日服用のメリット・デメリット

勃起不全以外の効能:肺動脈性肺高血圧症・良性前立腺肥大症など

タダラフィルはED治療以外にも、肺動脈性肺高血圧症や良性前立腺肥大症の治療にも使われています。肺動脈性肺高血圧症は、肺の血管の圧力が高くなる病気で、息切れや動悸などの症状が現れます。タダラフィルは、肺の血管を広げる作用があり、息切れや動悸などの症状を和らげ、日常生活を楽にする効果が期待できます。

良性前立腺肥大症は、前立腺が大きくなって尿が出にくくなる病気で、夜間頻尿や残尿感といった症状があります。タダラフィルは前立腺や膀胱の筋肉をリラックスさせる作用があるとされ、尿の通りを良くする効果が期待できる場合があります。

α1遮断薬という種類の薬と併用すると、効果が認められる可能性があると報告されています。実際に、Mónica FZら(2019)による論文では、タダラフィルが良性前立腺肥大症の治療に有効である可能性が報告されています。高齢男性でEDと良性前立腺肥大症を合併している場合、タダラフィルが治療選択肢の一つとして臨床で考慮されることがあります。

タダラフィルの作用機序

タダラフィルは、PDE5と呼ばれる酵素の働きを阻害することで効果を発揮します。性的刺激を受けると、体内でcGMPという物質が増加します。cGMPは血管を広げる働きがあり、陰茎への血流を増やし、勃起を促します。

しかし、勃起が終わるとPDE5という酵素がcGMPを分解してしまい、勃起も収まります。タダラフィルはPDE5の働きを抑えることで、cGMPが分解されるのを防ぎ、勃起状態の維持を助ける働きがあるとされています。

効果の発現時間と持続時間

タダラフィルは服用後、30分〜1時間程度で効果が現れ始めます。効果の持続時間は服用量によって異なり、10mgで約24時間、20mgでは最大36時間効果が持続します。食事の影響を受けにくいので、食後に服用しても効果に大きな変化はありません。

他のED治療薬(バイアグラ・レビトラ)との違い

タダラフィル以外にも、バイアグラ(シルデナフィル)やレビトラ(バルデナフィル)といったED治療薬があります。バイアグラやレビトラもPDE5の働きを阻害するという点では同じですが、効果の持続時間や食事の影響などが異なります。

バイアグラは約4〜6時間、レビトラは約4〜8時間の効果持続時間とされています。ED治療薬にはそれぞれ特徴がありますので、医師と相談し、自分に合った薬を選ぶことが大切です。

特にタダラフィルは、毎日服用することで持続的な効果が期待できる点が特徴です。以下の記事では、タダラフィルの連日服用によるメリットや正しい使用方法について詳しく解説していますので、継続的な改善を目指したい方はぜひ参考にしてください。
>>タダラフィルを毎日服用することによる持続的な効果と正しい使い方を解説

タダラフィルの副作用と禁忌

タダラフィルは効果の高いED治療薬ですが、副作用のリスクも存在します。タダラフィル服用における注意点と対処法について、以下の内容を解説します。

  • 主な副作用:頭痛・ほてり・鼻づまりなど
  • 重大な副作用:持続勃起症・心血管系への影響など
  • 副作用の対処法

主な副作用:頭痛・ほてり・鼻づまりなど

タダラフィルで報告されている副作用は、比較的軽度で一時的なものが多いです。Mónica FZら(2019)による研究では、頭痛は約8%、ほてりは約5%程度の頻度で報告されています。主な副作用として、以下の症状があります。

  • 頭痛
  • ほてり
  • 鼻づまり
  • 消化不良
  • 背部痛
  • 筋肉痛

上記の副作用は、タダラフィルが血管拡張作用を持つことが原因です。血管が広がることで血流が促進され、症状が現れることがあります。症状は一時的なもので、時間の経過とともに自然に軽快していきます。

顔が赤くなる「ほてり」は、血管が拡張して血流が増加することで起こります。ほてりは、お風呂に入った後や運動した後に顔が赤くなるのと同様です。「頭痛」も血管の拡張によって引き起こされることがあります。

他にも、鼻の粘膜の血管が拡張することで「鼻づまり」が起こったり、胃腸の血管が拡張することで「消化不良」が起こったりすることもあります。「背部痛」や「筋肉痛」は、血管拡張による血流増加によって筋肉がリラックスし、一時的に痛みが生じるケースがあります。

副作用は、薬の効果が現れる時間帯に発生し、数時間で自然に消失することが多いです。しかし、症状が強い場合や長引く場合は、医師または薬剤師に相談してください。

重大な副作用:持続勃起症・心血管系への影響など

重篤な副作用が現れる可能性もあります。持続勃起症は、4時間以上勃起が持続し、痛みを伴う状態です。放置すると陰茎組織に損傷を与え、勃起機能に永続的な障害が残る可能性があります。

心血管系への影響は、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などのリスク増加が懸念されます。すでに心血管系の疾患を持つ方は、服用前に必ず医師に相談し、慎重に判断する必要があります。

Dimitriosら(2024)による研究では、特定の条件下でタダラフィルと他の治療法の併用について報告されています。ただし、研究結果は限られた条件下でのものであり、すべての患者に適用できるわけではありません。治療法を選択する際には、医師とよく相談し、自身の状態に最適な方法を選ぶことが重要です。

副作用の対処法

軽度の副作用は、市販薬で対応できる場合が多いです。頭痛には鎮痛剤、鼻づまりには点鼻薬などを使用してみましょう。症状が改善しない場合や、新たな症状が現れた場合は、自己判断せずに医師や薬剤師に相談することが大切です。重篤な副作用の兆候が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください

特に、持続勃起症は緊急を要する状態です。早急な治療が必要となるため、すぐに医療機関に連絡しましょう。

タダラフィルの服用方法と注意点

タダラフィルを正しく安全に服用するための方法と、注意すべき点について、以下の内容を解説します。

  • 服用量と服用タイミング
  • 併用禁忌薬:硝酸薬・特定の抗真菌薬など
  • 併用注意薬
  • 飲酒・食事の影響

服用量と服用タイミング

タダラフィルの服用量は、あなたの症状や体質、生活スタイルによって異なります。一般的には、10mgから開始し、効果や副作用を見ながら5mgや20mgに調整します。決して自己判断せず、医師との相談のうえで決定することが大切です。

服用タイミングは、性行為の1〜3時間前が目安です。効果は最大36時間持続するため、毎日の服用は必要ではありません。毎日服用する場合には、2.5mgや5mgの低用量で処方されることが多いです。

良性前立腺肥大症の治療を目的とする場合は、毎日5mgを同じ時刻に服用することが推奨されます。肺動脈性肺高血圧症の場合は、20mgあるいは40mgを毎日同じ時刻に服用しますが、肺動脈性肺高血圧症は重篤な疾患であるため、専門医の指示を厳守することが重要です

タダラフィルは食事の影響を受けにくいです。バイアグラは食後に服用すると効果が弱まることがありますが、タダラフィルは食事の影響を受けにくいため、食後の服用も可能です。食事のタイミングに縛られずに服用できるため、生活スタイルに合わせて治療を続けやすいです。

以下の記事では、タダラフィルとその先発薬であるシアリスの違いや、それぞれの特徴、選び方についてわかりやすく比較解説しています。どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
>>タダラフィルとシアリスはどう違う?特徴と選び方を比較解説

併用禁忌薬:硝酸薬・特定の抗真菌薬など

タダラフィルと併用してはいけない薬は、狭心症の治療などに用いられる硝酸薬や特定の抗真菌薬などです。タダラフィルを一緒に服用すると、血管が過度に拡張し、血圧が急激に低下する危険性があります。めまいや失神、最悪の場合は生命に関わる危険な状態を引き起こす可能性があります。

現在服用している薬がある場合は、必ず医師に伝えることが重要です。

併用注意薬

併用禁忌薬以外にも、タダラフィルと併用する際に注意が必要な薬があります。処方されている薬がある場合は、必ず医師に相談し、安全性を確認してください。他のED治療薬との併用も避けてください。

飲酒・食事の影響

タダラフィルは食事の影響は少ないですが、飲酒には注意が必要です。過度な飲酒はタダラフィルの効果を弱めるだけでなく、副作用を増強する可能性があります。めまいやふらつきといった症状が現れやすくなるため、飲酒は控えめにしましょう。

グレープフルーツジュースはタダラフィルの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させるため、一緒に摂取するのは避けてください。グレープフルーツジュースに限らず、グレープフルーツ自体や、関連製品(例えば、サプリメントなど)も摂取を控えることをおすすめします。

まとめ

タダラフィルのメリットは、最大36時間効果が続き、食事の影響を受けにくい点です。しかし、以下の注意点もあります。

  • 硝酸薬との併用は禁忌
  • 併用注意薬も存在
  • 重篤な副作用も存在

タダラフィルは医師の処方箋が必要な薬です。自己判断で服用せず、必ず医師に相談しましょう。副作用や服用方法について疑問があれば医療機関で適切な相談をすることが大切です。

以下の記事では、タダラフィルを通販で購入する際のリスクや、オンライン診療を活用して安全に処方してもらう方法について詳しく解説しています。信頼できる方法で入手したい方は参考にしてください。
>>タダラフィルを通販で買うのは危険?オンライン診療で安全に処方してもらう方法

当院はHIV・梅毒・クラミジアなどの性感染症予防に特化した、自由診療のオンラインクリニックです。

【当院の6つの特長】

  1. 豊富な予防薬メニュー
    性感染症に対応するPrEP・PEP・Doxy PEP など、多彩な選択肢をご用意しています。
  2. 全てオンラインで完結
    診察から薬の受け取りまで、自宅にいながら完了します。
  3. 最短30分で即日お届け
    診察後すぐに発送、スピーディにお薬が届きます。
  4. 深夜1時まで診療対応
    お仕事後や急な不安にも、夜間対応で安心です。
  5. プライバシーに配慮した診療
    周囲に知られず、安心して相談・受診いただけます。
  6. 医師による適切な診察と処方
    一人ひとりに合わせた治療プランをご提供します。

【処方例】

  • HIV予防薬:PrEP / PEP(内服薬)
  • 梅毒・クラミジア予防:Doxy PEP(抗生物質)
  • ED治療薬
  • クラミジア治療薬
  • アフターピル(緊急避妊)

不安を感じたら、すぐオンラインで診療・処方を検討しましょう。あなたとパートナーの未来を守るための選択を、新宿予防クリニックがサポートします。

当院の運営元である「イーヘルスクリニック新宿院」は、新宿三丁目駅からわずか1分の距離にあり、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症の治療・予防やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。

  1. 保険診療、自費診療(肥満外来・幹細胞上清液・エクソソーム療法など)、健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応

何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。

▼【来院】のご予約はこちら▼

▼【オンライン診療】のご予約はこちら▼

参考文献

記事監修者

天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。 日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。