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マンジャロ使用中のお酒の影響は?アルコール摂取時の注意点と対策方法
「マンジャロを使い始めたけど、お酒は飲んでいいのか」と不安に感じていませんか。マンジャロ使用中の飲酒は、薬剤の作用にアルコールが影響するため注意すべき点があります。
この記事では、マンジャロ使用中の飲酒がなぜ危険なのかを解説し、飲酒時の安全な対策方法をご紹介します。自身の身体を守り、安全に使用するために正しい知識を身につけましょう。
新宿予防クリニックでは、医師が体質や生活習慣、ライフスタイルの目標に応じてマンジャロを用いた医療ダイエットをサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。
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マンジャロ使用中の飲酒で注意すべきリスク
マンジャロ使用中の飲酒は、原則控えるのが安全です。マンジャロ使用時の飲酒では副作用や低血糖のリスクを高めます。主なリスクは以下の4つです。
- 重篤な低血糖発作時の危険性
- 吐き気・頭痛などの副作用
- 肝機能障害の可能性
- 血糖コントロール・体重減少効果への影響
重篤な低血糖発作の危険性
低血糖とは、血糖値が必要以上に低下する危険な状態です。飲酒時に低血糖のリスクが高まるのは、アルコールとマンジャロの作用が関係しています。アルコールの作用で、肝臓がアルコール分解するため糖を作る働きが抑えられ、血糖が上がりにくくなります。
マンジャロの血糖を低下させる作用により、低血糖を起こしやすくします。アルコールの作用が重なると、血糖値が予想以上に下がる可能性があります。他の血糖降下薬(SU薬やインスリン製剤など)を併用している方は、低血糖の危険性がさらに高まるため注意が必要です。
低血糖が起こると、身体は危険を知らせるサインを出します。以下の症状が出現した場合は早期に対応しましょう。
| 段階 | 主な症状 |
| 初期症状 | ・冷や汗 ・強い空腹感 ・動悸 ・手足のふるえ ・めまい ・不安感 |
| 進行時 | ・強い眠気 ・意識もうろう ・ろれつ不明瞭 ・異常行動 |
| 重篤時 | ・けいれん ・意識消失(昏睡) |
酩酊時は、低血糖の初期症状と紛らわしく気づきにくいです。本人も周囲も見逃しやすいため、早めの対応を心がけてください。
吐き気・頭痛などの副作用
マンジャロ開始時や用量増量時は、吐き気や下痢、頭痛などの副作用が出現しやすい傾向があります。マンジャロが持つ「胃の動きを遅くする作用」により、食事だけでなくアルコールも胃に長くとどまり、刺激が続きます。
頭痛にも注意が必要です。アルコールの利尿作用で脱水に傾くと血管反応が起こり、頭痛やだるさが残りやすくなります。睡眠の質の低下や、翌朝の低血糖も頭痛の誘因です。体重や筋肉と脂肪の割合が変化すると、以前と同量でも酔いやすくなることがあります。体重減少に伴い血中アルコール濃度が上がりやすくなるためです。
飲酒量の見直しの目安は以下のとおりです。
- 以前よりも少ない量で酔いやすい
- 翌日に頭痛やだるさが残りやすい
- 飲酒後の吐き気や胸焼けが強い
体調の変化を感じた場合は、飲酒量や頻度を減らすことを推奨します。使用開始の直後や体調不良時の飲酒は、副作用を強める可能性があるため控えましょう。
肝機能障害の可能性
マンジャロを含む多くの薬は、肝臓で代謝され、アルコールも大半が肝臓で分解されます。多量の飲酒が続くと、肝臓が働き続ける状態となり負荷が高い状態です。肝臓への負荷が持続すると、機能低下につながる可能性があります。
マンジャロ自体が肝障害を生じる頻度はまれですが、使用中は代謝負荷が高まりやすいとされます。健康診断などで肝機能の数値(AST、ALT、γ-GTPなど)の異常を指摘される可能性があります。
脂肪肝がある方や、肝機能が低下している方は注意が必要です。使用中は医師の指示に従い、定期的に血液検査で肝機能を確認しましょう。
血糖コントロール・体重減少効果への影響
マンジャロの主な目的は血糖コントロールの改善であり、使用の過程で体重減少がみられる場合もあります。習慣的な飲酒は、薬の効果を妨げる可能性があります。酒類に含まれる糖質や一緒に食べる料理で、食後高血糖を招きやすくなり、血糖値へ影響を与えます。注意が必要なお酒や料理は以下のとおりです。
- 糖質の多いお酒:ビール、日本酒、梅酒、甘いカクテルなど
- 血糖値が上昇しやすい料理:フライドポテト、唐揚げ、ピザ、お菓子類など
アルコールはカロリーが高い飲料で、マンジャロ効果へ影響を与えます。飲酒の目安は、ビール中ジョッキは1杯(約200kcal)、日本酒は1合(約200kcal)です。飲酒は食欲を高め、摂取量が増えやすいため、体重増加につながります。アルコールは食欲抑制の効果が弱まり、減量の進みが遅くなる可能性もあります。
マンジャロの効果を適切に得るために、飲酒の量や頻度、食事を見直しましょう。マンジャロが体重や血糖値にどのように作用するか、効果が現れるまでの期間を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。医師がメカニズムと注意点をわかりやすく解説しています。
>>マンジャロはいつから効果が出る?痩せる理由と注意点を医師が解説
飲酒時の血糖管理のポイント
マンジャロ使用中は、飲酒時の血糖管理が重要です。血糖管理のポイントは、以下のとおりです。
- 低血糖症状が出たら応急処置を行う
- 飲酒後の血糖値変動をチェックする
- 水分をしっかり補給する
低血糖症状が出たら応急処置を行う
低血糖は、血液中のブドウ糖が極端に少なくなり、脳や身体がエネルギー不足に陥る危険な状態です。以下のような低血糖で生じる症状がある場合は、迅速な対応が必要です。
- 初期:異常な空腹感、冷や汗、手足のふるえ、動悸、めまい
- 進行:強い眠気、意識もうろう、ろれつ不明瞭
- 重篤:けいれん、意識消失
酩酊時は症状が紛らわしく、見逃しやすい点に注意しましょう。低血糖のサインを感じたら、すぐ糖分を補給することが重要です。低血糖時の対応の流れは次の3ステップです。
- 速やかに糖分を補給する(ブドウ糖10〜15g、砂糖10〜20g、糖分を含む飲料150〜200ml)
- 15分安静にして症状を確認する
- 改善しなければ同量を再度補給する
改善後は、遅効性の炭水化物を含む軽食をとりましょう。意識がはっきりしない、もうろうとする場合は飲食物を与えず、救急車を要請しましょう。緊急時に備え、ブドウ糖を携帯しておくと安心です。
飲酒後の血糖値変動をチェックする
飲酒後は、お酒の種類や量、合わせる料理で血糖値が複雑に変動するため、血糖管理が必要です。糖質が多い酒類は飲酒後一時的に血糖値が上がります。フライドポテトやピザなどの料理も血糖値が上昇する要因です。アルコール分解が優先される間は、肝臓が新しくブドウ糖を生成する働きが後回しになります。
就寝中や翌朝の空腹時に、遅発性低血糖が起こる可能性が高まります。就寝中は低血糖を自覚しにくく、重症化する可能性があるため注意が必要です。就寝前と翌朝に血糖を確認すると、安全管理に役立ちます。
水分をしっかり補給する
飲酒時の水分補給は、身体を守るうえで重要です。アルコールには利尿作用があり、摂取量以上に水分が失われやすくなります。結果、身体が脱水に傾き、体調不良の要因になります。脱水による身体への影響は以下のとおりです。
- 副作用の悪化:吐き気や頭痛、だるさが強まる
- 血糖値への影響:血液が濃くなり管理が乱れやすい
- 二日酔い増悪:翌日の頭痛や倦怠感が出やすい
飲酒時は、お酒と同じ量の水を一緒に飲むように習慣づけましょう。水分補給には水やお茶がおすすめです。就寝前と起床後にはコップ一杯の水をとることで、体の水分バランスを整えやすくなります。体調が不安定な日は、飲酒量そのものを見直すことも大切です。
お酒と上手に付き合うための対策方法
マンジャロの効果を損なわないための主な対策は以下のとおりです。
- 飲酒を控えるタイミングを把握する
- 適量・頻度の目安を知る
- 糖質の量でお酒を選ぶ
- 空腹時の飲酒を避ける
飲酒を控えるタイミングを把握する
マンジャロ使用中は、普段以上に体調の変化を意識することが大切です。肝臓への負荷や、副作用が出やすいため、以下の状況では飲酒を控えましょう。
- 使用初期:開始直後は薬に慣れておらず、副作用が出やすい
- 増量直後:新しい用量に適応するまで経過を見る
- 体調不良時:風邪・睡眠不足・疲労時は肝臓の代謝が低下する
- 空腹時:吸収が速く、低血糖の危険が高い
状況に当てはまるときは、量や頻度を見直してください。主治医と相談し、基準を共有することも大切です。マンジャロ使用中に注意すべき副作用や、体調変化が現れた際の正しい対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>マンジャロの副作用とは?頻度や注意すべき症状・対処法を解説
適量・頻度の目安を知る
薬の効果やアルコールの影響は個人差があります。目安として、厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」より少なめの量を心がけましょう。飲酒量の目安は以下のとおりです。
- ビール(アルコール度数5%):中瓶1本(500ml)
- 日本酒(アルコール度数15%):1合(180ml)
- ワイン(アルコール度数12%):グラス2杯弱(200ml)
- 焼酎(アルコール度数25%):グラス半分(100ml)
- ウイスキー(アルコール度数40%):ダブル1杯(60ml)
マンジャロを使い始めて体重や筋肉と脂肪の割合が変わると、同じ量でも酔いやすくなります。酔いやすさの程度は、個人差があります。酔いを自覚した時点で飲酒を中止しましょう。毎日の飲酒は肝臓に負荷がかかるため、週に2日以上の休肝日を設け、肝臓を休ませましょう。
糖質の量でお酒を選ぶ
お酒の選び方を工夫すると、血糖や体重への影響を最小限にできる可能性があります。酒類に含まれる糖質に注目し、基本は糖質の少ない酒を選び、割り材も無糖にしましょう。お酒選びのポイントは以下のとおりです。
| 糖質の少ないお酒 | 糖質が多いお酒 |
| ・焼酎 ・ウイスキー(水割り、お茶割り) ・ハイボール(無糖) ・ウォッカ ・辛口ワイン | ・ビール ・発泡酒 ・日本酒 ・梅酒 ・甘いカクテル ・チューハイ |
「糖質ゼロ/オフ」表示の製品は選択肢になりますが、アルコール自体にカロリーがあり、身体への影響があることは理解しておきましょう。
空腹時の飲酒を避ける
空腹時の飲酒は、低血糖のリスクを高めます。飲酒時は食事と合わせ、ゆっくりとしたペースを保ちましょう。低血糖を防ぐための食べ方の工夫は以下のとおりです。
- 先に少量を食べる:食物繊維やタンパク質を先に摂り、胃への刺激を抑える
- おつまみは質で選ぶ:揚げ物や炭水化物中心は避ける
- お酒と水を交互に飲む:1杯ごとに水やお茶(チェイサー)をはさむ
先に少量を食べる場合は、枝豆や冷奴、野菜スティック、サラダチキン、ゆで卵などがおすすめです。マンジャロを使い始めると、GLP-1受容体作用により、食欲や食嗜好が変化する場合があります。ある研究では、お酒や脂っこいものへの欲求が減少することが報告されています。無理のない範囲で健康的な食習慣を続けることで、目標を目指しやすくなります。
まとめ
マンジャロ使用中の飲酒は可能ですが、低血糖のリスクが高まります。低血糖になる理由は、アルコールが肝臓での糖産生を抑え、薬の作用と重なり血糖値を下げるためです。使用時の飲酒による影響や対処法を知ることで、より安心して利用できます。
飲酒する際は、空腹で飲まない・糖質の少ない酒を適量にする・チェイサーを併用する、などのポイントを守りましょう。体調不良時や薬の増量時は飲酒を控えめにし、不安がある時は医師や薬剤師へ相談しましょう。
新宿予防クリニックでは、医師が一人ひとりの体質・生活習慣・目標に合わせてマンジャロを用いたGLP-1治療をサポートしています。お悩みの方はお気軽にご相談ください。
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参考文献
- 厚生労働省:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
- Corby K Martin, et al.Tirzepatide on ingestive behavior in adults with overweight or obesity: a randomized 6-week phase 1 trial.Nat Med,2025,31,9,p.3141-3150